2007年11月10日土曜日

10月7日-9日 ドル円、大暴落のまとめ

USD/JPYは11月7日から11月9日にかけて、114.64から、110.67と、3日間で4円の円高となった。
いったい何が起きたのか、まとめてみた。

[11月7日以前]
11月7日以前は、ドル安円安が続いていた。特にEURは対ドルで最高値を更新し続けているなかで、クロス円は軟調。114.00円の壁を越えることができず、逆にショートカバーで115円台後半まで押し返す場面もあった。
円安の原因として考えられたのは、ひとつには、利下げの可能性があったように思う。(10月31日以前)
また、ダウが堅調であったため、円キャリーに問題はないという判断もあったようだ。円キャリーはもう清算されているという噂も聞かれた。

11月5日にCITI巨額損失のニュースが流れ、11月6日に114.00円を割る可能性があると思われたが、実際には、ダウが堅調となり、ドル円もNY時間で、大きく盛り返す場面があり、市場には安心感が漂っていた。

11月5日の福井総裁の利上げ容認の発言も円高への潜在的な方向づけになっていた可能性がある。
10月31日の利下げ以降、FRBはさらなる利下げに慎重な姿勢を取っているのではないかと思われていたということも、今回の暴落のBackgroundとなっていたかも知れない。


[11月7日]
昼のこの急落から始まった。











グラフの3時が、日本時間では、11時を示している。
日本時間の11時20分の約50銭の暴落が最初の兆候だった。
Googleで調べてみたところ、
http://today.reuters.com/news/articleinvesting.aspx?type=hotStocksNews&storyID=2007-11-07T023456Z_01_TKW002874_RTRUKOC_0_US-MARKETS-FOREX-EURO.xml
The euro's rise also came after a senior Chinese political figure said on Wednesday that China should diversify its $1.43 trillion stockpile of foreign exchange reserves by buying more strong currencies such as the euro.
が最初のニュースの一つのようだ。

このニュースが引き金となって、さらなるユーロ高になったわけだが。まさか、円高の引き金になるとは思わなかった。Such as the euroというのがポイントだったんだろうか?

欧州市場に入ると、さらに円買いが殺到し、113円を一気に割り込み、一時、112.75円をつけた。
その後、一旦113円台にリバウンド、もみあって、NY市場につなげた。





NY市場でも円は売られ続け、結局、安値引け。
そして、引け後にナイアガラ、瞬間112.04円をつけた。
しかし、そこからなんと、90銭のリバウンド。誰もが、底が入ったと思った。

[11月8日]

11月8日は日本時間夜に発表されるバーナンキ議長の議会証言の内容に注目が集まっていた。

東京市場では、仲値でリバウンドが反転し、もみあい。


欧州市場で113円を回復。しかし、ダウ開始直前に急落。

ダウの下げに引きずられるように、112円前半まで落ちていった。


NY市場の最後のダウのリバウンドに合わせて、ドル円も回復。
日本市場では、112円半ばでもみ合った。







そして、欧州市場で、1円50銭のナイアガラ。
その後もみあったあとに、ダウの開始前のナイアガラで駄目押し。
ダウも冴えず。結局、安値引けに近い形だった。






以上が、3日間で4円のドル円大暴落でした。


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